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今村 俊幸
GMD Report 132, 1 Pages, 2001/04
MpCCIはGMD(ドイツ情報処理研究所)が開発したメッシュベースの並列プログラム結合ツールであり、複数のアプリケーションが持つ異なる計算メッシュ間のデータの内挿を行うとともに、データの交換も自動的に行うことができる。一方、Stampiは原研が開発した異機種並列計算機間通信ライブラリであり、異なる計算機間でのMPI(Message Passing Interface)を用いたプログラム開発並びに実行を支援するものである。両者の利点に着目し、両者を結合させることによって異機種並列計算機上で複数のアプリケーションを容易に結合可能とするライブラリを開発した。本報告では、開発したライブラリMpCCI/Stampiの概要を報告するとともに、現在原研で開発が進められている本ライブラリ使用のアプリケーションについても報告を行う。
大西 亮一*; Guo, Z.*; 今村 俊幸; 平山 俊雄
GMD Report 132, 1 Pages, 2001/04
原研計算科学技術推進センターでは多原理統合手法に基づいたシミュレーションの統合の研究が進められている。緩連結(loosely coupled)した流体-構造コードは、その先駆的なコードとして原研で開発され、さらに複数並列計算機を統合した環境下でその効果が確認されている。これまでの研究では、複数コードの連結には独自に開発したインターフェースを利用してきたが、ドイツ情報処理研究所(GMD)が開発したMpCCI(Mesh based Parallel Code Coupling Interface)を利用することにより複数アプリケーションの結合を各アプリケーションと分離した形で取り扱うことができるようになる。本報告では構造解析部分にMECANOとよばれる商用コードを利用しており、商用コードとのインターフェイスを準備することで商用コード間の結合がなされたことを示す。また、原研が開発してきた異機種並列計算機間通信ライブラリStampiとMpCCIを結合させた新たなライブラリの利用を通じて、将来異機種環境での効率的なアプリケーションの実行を計画していることも併せて報告する。